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2010年 05月 22日
午後遅く草刈りを始め、小雨に見舞われた。濡れても気にならない量と冷たさ。春雨じゃないけど。
11年目を迎えている田舎暮らし。そもそも、東京あたりから見れば、端から田舎に生まれ、別の田舎に育ち、さらにまた田舎に移住しただけかも知れないが。とは言え、僕の中でこの山村暮らしはとても大きな変化だった。人生の5分の1。女房は4分の1。息子たちはここしか知らない。 20代半ばに手にしたフライ竿が運の尽き。病膏肓となって、アタマを巡るのは川や魚のことばかり。時を同じくして、サラリーマンになる道は日に日に遠ざかり、合わせて生業と住む場所の制約が、徐々になくなりつつあった頃。当初は、我が道の行く末など知る由もなかったが、感ずるままに郊外へ郊外へと意識は流れていた。思えば、手に入れたい日常の風景は、ぼんやりとあったのだろう。 コピーライター専業時代は、ファックスが頼り。それが、携帯電話やインターネットの普及で、住む場所の制約はほぼはずれ、住みたい場所に住める状況が整った。少なくとも僕はそう思った。人里を離れ、花鳥風月を愛で、まあ晴釣雨読は無理だとしても、それにちょっとだけ近づく暮らし。ここ数年は、田舎を元気にする仕事も増えてきた。これが僕の「型」なのかも知れないと思い始めている。 久しぶりにゆったりとした週末。ついつい振り返ったり、遠くを望んだり。たまにはよいか。
by ezoenaoki
| 2010-05-22 22:31
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