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2007年 04月 15日
新緑が次々と伸びている。山の色が日に日に変わる。春は行き、夏来たりなば。
前回、「全体」と「部分」について言及した。この対比は、最近は会話が部分に集中しすぎる傾向を強く感じているためか、さまざまな場面で思い起こしている。世間がまるまる焦りのモードに陥っているのかも知れない。また、似てはいるが、微妙にニュアンスが変わる組み合わせもあって、まだまだ整理が未熟だと知らされる。「背景」と「表層」もそんなひとつだろうか。 前回、全体は見えにくく、部分は見えやすいと言ったが、その指摘は背景と表層ならよりわかりやすいと思う。表層は苦労なく目について、その下は目を凝らさないと見えない。表層は2次元で、背景は3次元。情報は圧倒的に背景の中に含まれている。表層は鮮明なので、曖昧な背景はさらに見えにくくなる。表層はときに背景を映すスクリーンだが、あくまでも背景を覆う一枚の外皮に過ぎない。 表層は知ることができる。概ね触ることもできるだろう。しかし、背景は感じる以外に方法がない。全体と部分も、きっとそうだと思われる。背景は、あるいは全体は、僕らの視界に収まらないほど広く、視力が届かないほど遠い。見えない、触れない。それなのにすべての表層や部分を司っている。 生協の勉強会が迫ってきた。資料作成にkeynote使用を画策しているが。さて、うまくいきますか。
by ezoenaoki
| 2007-04-15 13:41
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