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2007年 09月 17日
台風がいくつも来ている。師匠曰く、9月の台風で大雨が降ると鮎釣りは終わり。嗚呼。
この19日から、手の間で始まるイベント「エコポ展」。焼かない植木鉢として、さまざまな賞をもらっているエコポを、いろいろなクリエイターに作らせ、そこに植栽も仕込んで展示販売をしようという催しだ。僕にも声がかかったので、深く考えず安請け合いをしていたら、あっという間に提出期限が近づき、たまたま訪れた連休を利用し、えいやっと子供の粘土遊びよろしく2作品を完成させた。 もっとも、話を聞いたときから、何をどうつくるかはおよそ腹の中で決まっていた。容積を持つ「器」を作ろうとはせずに、ソリッドな塊に穴を穿って、そこに苔を押し込んでできあがり。形は極めてシンプルに、球体と円柱。苔は分母庵の回りには売るほどあるので、それをちょちょいのちょいと。唯一の不安は、苔ってそんな環境でどれくらい生きられるのか。エコポが風化し、苔が定着すればベストなんだが。 苔のむすまで、とは国歌にもあるが、苔の定着は、安定・安寧を意味するのだろうか? 確かに、渓流でも苔むす岩の多い川は、天候による水の増減が少ない湧水源だったりする。しっとりと苔に覆われた茶庭には、悠久の気配が流れている。少し前、手軽な観賞用植物として苔玉がもてはやされたが、苔の魅力が身体の芯にまで響いているのかも知れない。手の間エコポ展は、25日まで。 明日はエフコープの新聞広告のために、唐津に生産農家の取材とロケハン。晴れるといいな。
by ezoenaoki
| 2007-09-17 10:32
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