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2008年 08月 09日
立秋。朝晩が涼しくて、よく眠れるのはうれしい。昼間の暑さにも寛容になれるというものだ。
村に居を定めて、早9年目だが、村の人口は着実に減り続けている。若者は、進学や就職をきっかけに村を出て行く。高齢化率は高まるばかりで、そこに自然減が加わり、毎年毎年村に暮らす人の数は減り続けて行くのである。そうなれば、子供の数もまた減っていく。コミュニティは風前の灯火。 限界集落という言葉が出始めたのは、ここ数年だろうか。言い得て妙、直感的に状況が見えてくる。過疎の村に住んでいると、まさにわが事として聞こえてくる。周辺の農業林業の担い手は、多くは70歳を越えている。その方々が力尽きれば、もはや後継者はおらず、山林田畑の荒廃は止めようがない。第一次産業は国のグランドデザインの基本であり、田舎はその拠点であるにも関わらず、この体たらく。 もっとも、限界集落の住人は、必ずしも一方的被害者ということではあるまい。現在の苦境は、やるべきことを怠ったツケのようにも見える。田舎は都市への発展途上でないことを自覚し、田舎は独自の進化を模索する時機に来ている。いくつかのプロジェクトで、農業、林業、食料自給率、地方の活性化などと向き合っていると、困難な課題だと重々思いながらも、なんとか抜本解決をと夢想し始めるのである。 食糧問題を主題とする新聞広告の詰め。たけた食育の宿題など、他人事のようなお盆休み。
by ezoenaoki
| 2008-08-09 22:06
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