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2006年 03月 20日
昨日は、大分の小鹿田(おんた)へ行った。
別府の老舗旅館「山田別荘」のプロデュースで、食事の器選びをするためである。僕は家から30分で現地へ到着したが、旅館オーナーは別府から、アートディレクターは福岡から、はるばるやってきた。 プロデュースは昨秋からのスタート。ジャンルは変われど、やることはいつも変わらない。コンセプトを煮詰めたら、それに従った商品、広報、空間へのてこ入れだ。旅館なら、食事メニューや宿泊、入浴が商品。それを知らせるHPや印刷物、ニュース提供などの広報があり、インテリアから庭まで含む建築空間を対象に、メスを入れる。すでに、空間は整理整頓を始めており、小物関係は入れ替えが進行中。HPを始め、グラフィック関係はこれからといったところ。 今回は、メニューを見直すのに合わせての器選び。食材と器は、できるだけ大分県内で調達することにした。昭和初期に建てられた個人別荘だった旅館は、レトロな空気に満ちながらも決して高級すぎるイメージはない。話し合いの中で、浮上してきたのが民芸運動でも知られる小鹿田焼きである。 先月、あらかじめ総勢10軒の窯元を全部回ってみて、一軒の窯元に的を絞った。それが、坂本工(たくみ)氏。伝統に溺れず、かといって離れすぎない感じが決め手になった。そして昨日、満を持して窯出しに訪れ、たくさんの作品を見た後、こちらの事情を伝え、食器や急須などを注文した。 できあがるのは、5月末。いまから楽しみでならない。
by ezoenaoki
| 2006-03-20 07:15
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