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2006年 05月 12日
どんよりとした曇り空。雨の気配がむんむんである。
昨日、分母庵のあちこちの建具のガラスを少し入れ替えた。今回やってもらったのは、いつものむっくではなく、ご近所の建具職人、一ノ宮務さん。知り合ったのは数年前。その頃、ある縁で東京のギタリスト遠藤晶美氏のライブをお世話したとき、PAとして現れたのは、意外や意外、ウチから5分ほどのところに住む一ノ宮さんであった。 聞けば、PAは単なる趣味で、本業は建具屋だという。猟師としてもベテランで、料理も得意。米農家の井上孝さんと絶妙のコンビを組んで、PA、大道具、賄いメシまで引き受けてくれて、ライブのスタッフ紹介では、ミュージシャンに引けをとらない人気を博した。 一ノ宮さんは建具職人としても引く手あまた、今回の依頼もきちんとこなしていただいた。僕は生憎外出しなければならず、仕事ぶりはつぶさに拝見できなかったが、夜には酒を交わしながら、いろんな興味深い話を聞かせてもらった。 仕事の話以上に面白いのが、猟にまつわるあれこれ。一ノ宮さんは名にし負う鉄砲打ちで、鹿、猪、鳥を仕留めては、友人知人に振る舞う。本人曰く、「俺はハンターやない。殺生したら最後までありがたく頂く猟師や」。さばくナイフも、いただく箸もみんなご自身の手作り。そして、料理も玄人裸足。 技、センス、好奇心、体力。これらは、仕事にも遊びにも共通する大切な要素だ。なにをやらせてもかっこよくできる先輩。僕を弟子にして下さい。
by ezoenaoki
| 2006-05-12 11:17
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