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2006年 09月 12日
いつのまにか窓を閉め切って寝ている。毎年、9月はこんなに涼しかっただろうか?
一昨日の日曜日。近所のベテランの建具職人で、腕利きの猟師でもある一ノ宮さんに、イノシシをごちそうになった。肺炎から回復途上の息子を気遣っていただいて、獲れたてのシシ肉の焼き肉と相成った。村内に住むプロダクトデザイナーの下島氏を誘って、昼間からビールなんぞをいただき、日本酒なんぞをいただき、正真正銘のジビエに舌鼓を打った。 実はこのイノシシ、わが自宅であり事務所でもある分母庵のすぐそばで仕留められたものだ。今年はイノシシが多いとは、ご近所から聞かされていた。田んぼに入って、まだ柔らかな稲を食べるのだそうだ。稲刈り前のこの時期にそんなことをされては堪らない。見回りをし、高圧電線柵を張り巡らし、それでも被害は日に日に増えていく。 相談を受けた一ノ宮さんによれば、その田んぼ一帯で8頭のイノシシを確認にしたという。なんでも自然界には、表年と裏年があり、裏年に当たる今年は、山にえさが少なく、やむなく降りて来て悪さをするらしい。イノシシだけではない。シカも同様の存在だ。秋の夜の恋の雄叫びは風情あるものだが、近隣の農家にとっては脅威である。 僕は呑気に焼き肉など食べながら、佐伯広域森林組合のシカ、柿之屋のカメムシなどを思い出した。都会に住んでいると、遠くにあって憧れをつのらせる自然も、日々いただく食材のすぐ向こうには、猛々しいちからとしてリアルに迫ってくる。田舎に住むことで、こんな当たり前の因果関係を生理として味わうことができる。ありがたや、ありがたや。 エフコープの新聞広告が、朝日広告賞の月間賞を受賞した。こりゃ、年間賞もいけるかも。
by ezoenaoki
| 2006-09-12 22:24
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