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2006年 12月 09日
どんより冬の曇り空。今日明日は大好きな九重へ行く。温泉で息抜き。
「田舎者ですから」。僕はときどきその台詞を、言い訳にしたり、冗談にしたりする。でも、もちろん自分のことを田舎者だなんて思っていない。田舎者とは、田舎に住んでいる人のことじゃなくて、ある種の考え方の人たちに対するからかいの言葉だ。それを一言で表すのは簡単ではないが、敢えて言うなら、価値の基準、つまりスタンダードを外に求める心根のことではないかと思うのだ。 この村よりあの町、あの町よりあの都市、その都市より海外の大都市。自分がいる以外の所に必ず本物があり、未来があり、真実があると思う傾向を田舎者というのではあるまいか。しかし、考えてみれば、どこか余所で見つけた真実とおぼしきモノやコトは、そこの歴史と文化に拠って立つモノやコトだろう。それをそのまま自分の居場所に持ち込むことって、かなり恥ずかしいよね。 スタンダードでいつも思い出す人物がいる。同じ中学だったK君。ユニークでワイルド、でも成績は常にトップクラス。それはクラスマッチのバスケットの試合中に起こった。何度か放ったK君のシュートがリングにはじかれた。すると、K君は審判役の先生を呼び止め、半ば真顔でこう言ったのである。「あのリング、曲がっとんやないと?(北九州弁)」。K君はかっこよかった。今頃なにしてるかなあ。 昨日は伊東助教授の研究室に寄り道。小一時間なのに、やたらと濃密。また、近いうちに。
by ezoenaoki
| 2006-12-09 09:05
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